サイディングの下塗り材の選び方:シーラー、プライマー、フィラーの違いとは?
2024/07/08
DIYの外壁塗装では上塗り塗料の美しさにばかり目が行きがちです。
しかし、下塗り材こそ、サイディングの耐久性を左右する重要な要素です。
適切な下塗り材を選ばないと、せっかくの外壁塗装が長持ちせず、塗り替え時期が早まってしまうこともあります。
この記事では、サイディングの下塗り材の選び方について、シーラー、プライマー、フィラーの違いや用途をわかりやすく解説していきます。
サイディングの下塗り材選定の重要性
下塗り材は、サイディングと上塗り塗料の間に塗布される、いわば「接着剤」のような役割を担います。
1: 下塗り材が果たす重要な役割
密着性の向上
サイディングと上塗り塗料の密着性を高め、塗膜の剥がれやひび割れを防ぎます。
吸水性の抑制
サイディングの吸水性を抑え、上塗り塗料の劣化やカビ・藻の発生を防ぎます。
下地の補修
サイディングの凹凸や傷を埋めて、滑らかな表面を作り、上塗り塗料の仕上がりを美しくします。
2: 適切な下塗り材を選ばないことによる弊害
被膜の剥がれ
下塗り材が適切でないと、上塗り塗料との密着性が弱くなり、塗膜が剥がれてしまうことがあります。
ひび割れ
下塗り材が乾燥しすぎたり、伸縮性が不足していると、ひび割れが発生しやすくなります。
カビ・藻の発生
サイディングの吸水性を抑えられなければ、カビや藻が発生しやすくなり、見た目の悪化だけでなく、建物の寿命にも影響を及ぼします。
シーラー・プライマー・フィラーの違いと用途
サイディングの下塗り材には、シーラー、プライマー、フィラーの3種類があります。
それぞれの特徴と用途を理解することで、適切な下塗り材を選ぶことができます。
1: シーラー
特徴
サイディングの表面に薄い膜を作り、吸水性を抑え、上塗り塗料の密着性を高める効果があります。
用途
サイディングの表面に汚れや油分が付着している場合、または吸水性の高いサイディングに使用します。
2: プライマー
特徴
サイディングの表面に密着し、上塗り塗料の接着力を高める効果があります。
用途
サイディングが新しく、表面が綺麗で、吸水性が低い場合に使用します。
3: フィラー
特徴
サイディングの凹凸や傷を埋めることで、表面を平滑にする効果があります。
用途
サイディングに傷や凹凸がある場合、または表面の仕上がりにこだわる場合に使用します。
まとめ
サイディングの下塗り材は、上塗り塗料の耐久性や仕上がりに大きく影響を与える重要な要素です。
シーラー、プライマー、フィラーそれぞれの特性を理解し、サイディングの状態や用途に合わせて適切なものを選びましょう。
この記事が、DIYで外壁塗装に挑戦するあなたの役に立てれば幸いです。