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塗装の下塗り材のプライマーは必要?種類や役割を解説

塗装の下塗り材のプライマーは必要?種類や役割を解説

2024/08/26

「プライマー」という言葉を耳にしたものの、その役割や必要性について理解できていない方も多いかもしれません。
今回は、塗装の下塗り材として重要な役割を担う「プライマー」について、その種類や役割、効果を解説していきます。
この記事を読めば、プライマーについて理解を深め、より良い塗装を選択できるようになるでしょう。

塗装の下塗り材のプライマーとは?

プライマーとは、塗装の下塗り材として使用される塗料のことです。
下塗り材は、上塗り塗料の密着性を高め、下地を保護する役割を担います。

プライマーは、まるで絵画の下地となるキャンバスのようなものです。
キャンバスがなければ絵を描くことはできませんし、質の悪いキャンバスでは絵の寿命が短くなってしまうように、プライマーは上塗り塗料をしっかりと定着させ、塗装の耐久性を高めるために欠かせない存在なのです。
プライマーには、大きく分けて以下の4つの役割があります。

 

1: 下地と上塗りの密着性を高める

プライマーは、下地材と上塗り塗料の間に橋渡しをする役割を果たします。
下地材は、コンクリート、モルタル、木、金属など、様々な素材で構成されています。
これらの素材は、表面の状態や材質によって、上塗り塗料との相性も異なります。

例えば、コンクリートは表面が粗く、吸水性が高いので、そのまま上塗りすると塗料がムラになったり、剥がれやすくなったりする可能性があります。
プライマーを塗ることで、下地材の表面を均一にし、上塗り塗料がしっかりと密着するようになります。

 

2: 下地を補修・補強する

プライマーの中には、下地材のひび割れや傷を補修し、強度を高める効果を持つものもあります。

特に、モルタル外壁などの場合、経年劣化によって細かいひび割れが発生することがあります。
そのまま上塗りすると、ひび割れがさらに広がったり、塗料が剥がれたりする原因となります。
プライマーを塗ることで、これらのひび割れを埋めて、下地を補強することができます。

 

3: 機能性を向上させる

プライマーは、防カビ性、防錆性、遮熱性など、様々な機能を付与することができます。
例えば、外壁にカビが発生しやすい場合は、防カビ剤配合のプライマーを使用することで、カビの発生を防ぐことができます。
また、金属製の屋根や外壁にサビが発生しやすい場合は、防錆プライマーを使用することで、サビの発生を抑制することができます。

 

4: 外壁材の色を抑える

外壁を塗り替える際、濃い色から淡い色に塗り替える場合、既存の外壁の色が透けてしまい、期待通りの色にならないことがあります。
このような場合、プライマーを塗ることで、既存の色を隠して、上塗り塗料の色をより鮮やかに発色させることができます。
 

プライマーの種類と特徴 

プライマーは、その用途や効果によって様々な種類があります。
ここでは、代表的なプライマーの種類とその特徴について解説していきます。

 

1: 浸透性プライマー

浸透性プライマーは、主にコンクリートやモルタルなどの無機質系素材の表面強化のために使用されます。
プライマーが外壁の内部まで浸透することで、上塗り材が外壁に吸い込まれるのを防ぎ、さらにプライマーが内部から外壁を強化する効果があります。

経年劣化で強度が落ちたコンクリートやモルタルなどでは、耐久性を修復する目的で、浸透性プライマーが使われます。

 

2: 防錆プライマー

サビが発生しやすい鉄部には、防錆プライマーを使用します。
防錆プライマーは、サビ止め塗料としてだけでなく、既に発生しているサビを黒錆に変えて保護層を作る効果があります。
そのため、ケレン作業で外壁を傷める必要がなくなり、ケレン作業の費用を抑える効果も期待できます。

 

3: 導電性プライマー

導電性プライマーは、静電気を帯びにくい環境を作るために使用されます。
工場や精密機械を扱う場所では、静電気が火災や機械の故障を引き起こす恐れがあります。
また、静電気に吸い寄せられてほこりが溜まりやすくなるため、安全対策としても重要です。

導電性プライマーを下塗りしておくことで、導電性が高くなり、静電気が溜まりにくい環境を作ることができます。

プライマーを選ぶポイント

プライマーを選ぶ際には、以下のポイントを参考にしましょう。

 

1: 下地材の種類

プライマーは、下地材の種類によって適切なものが異なります。
コンクリートやモルタルには、浸透性プライマーが適しています。
鉄部には、防錆プライマーが適しています。
木材には、木材用のプライマーが適しています。

 

2: 上塗り塗料の種類

プライマーは、上塗り塗料との相性も重要です。
水性塗料を使用する場合は、水性プライマーを使用します。
油性塗料を使用する場合は、油性プライマーを使用します。

 

3: 機能性

プライマーには、防カビ性、防錆性、遮熱性など、様々な機能があります。
カビが発生しやすい場所には、防カビ性プライマーを使用します。
サビが発生しやすい場所には、防錆プライマーを使用します。
熱を遮断したい場所には、遮熱プライマーを使用します。
 

まとめ

この記事では、塗装の下塗り材「プライマー」について、その役割、種類、選び方を詳しく解説しました。
プライマーは、上塗り塗料の密着性を高め、下地を保護する重要な役割を担っています。
プライマーを選ぶ際には、下地材の種類、上塗り塗料の種類、必要な機能性を考慮して、適切なプライマーを選択することが大切です。

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